【10月12日 CNS】中国自動車流通協会によると、中国の8月の「自動車ディーラー総合在庫係数」は1.54で推移し、前月比9.4パーセント減と改善した。前年同月比では5.5パーセント上昇(悪化)した。

 中国自動車流通協会は、「8月の自動車市場全体の業績は予想より良かった」と分析。8月前半は極度の降雨の影響で一部地域の自動車販売が抑制されたが、全国的には大幅に増加した。後半に入ると、各地で展示会や電子商取引(EC)プロモーションが活発となり、新学期や結婚式シーズンなどの要因で購入需要が高まり、在庫圧力が緩和された。自動車会社の消費促進政策や店頭割引の後押しもあり、8月の乗用車販売台数は約190万台となる見通しだ。

 このうち、ハイエンド高級車と輸入ブランド車の在庫係数は1.08で前月比11.5パーセント減、合弁ブランド車の在庫係数は1.71で前月比9.5パーセント減少した。自主ブランド車の在庫係数は1.57となり、前月比7.1パーセント減少した。

 中国では「金九銀十」という言葉があり、9月と10月が最も消費活動が活発となる。伝統的祝日の中秋節(旧暦8月15日、今年は9月29日)の盛り上がりもあり、中国自動車流通協会は9月から自動車の需要が高まると見込んでいる。(c)CNS/JCM/AFPBB News