【10月11日 CNS】中国・陝西省(Shaanxi)咸陽市(Xianyang)の茯茶(フーチャ)は、その独特な発酵過程と複雑な製造技術から「シルクロードの神秘のお茶」として知られる。

 2009年に設立された陝西省咸陽市の涇渭茯茶有限公司は、同省で初めて伝統的な茯茶の職人技を保護・復元し、産業チェーンを構築した大手企業だ。

 同社マーケティングセンターの副所長、張帆(Zhang Fan)さんは「わが社では今年から国内最大の茶葉研究開発センターとインテリジェント自動茶葉保管システムが稼働しています。茶葉の状態はセンサーで感知され、インテリジェント機器によって注意深く管理されています」と紹介する。

 張帆さんによると、茯茶作りには、発酵、煮沸など複雑な工程を経て、最終的にはレンガ状に固めた茶葉の中で麹(こうじ)カビが作り出す胞子「金花」が花開くという。この「金花」には、胃腸を整えて、食べ物の消化を助ける働きがあるとされている。

 一口飲むと草木の渋みを唇と歯の間でわずかに感じ、豊かなお茶の香りが残る。同社の製品は韓国やマレーシア、日本、ロシアなどに輸出されている。また、今年5月に開催された中国・中央アジア首脳会議では、茯茶が要人への土産として贈られた。

 咸陽市の茯茶生産は急拡大しており、生産・加工企業は51社、販売会社・販売業者は約1000社、年間生産能力は3万トンに達している。2022年の生産額は17億3400万元(約353億6874万円)にもなると予想されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News