【7月4日 CNS】中国では、端午節(今年は6月22日)のちまき商戦が話題になっている。

 今年は、ちまき製品の包装の「スリム化」が呼びかけられた最初の端午節だった。しかし、多重包装のちまきが至る所で見られ、商品の種類もさらに多様化していた。米やお茶、陶器の皿などもすべてちまきと抱き合わせで売られていた。一部のギフトボックスの価格は980元(約2万円)で、ちまきの割合は全体の3分の1にも満たなかった。

 昨年、国家市場監督管理総局は通知を出し、中秋節の月餅や端午節のちまきを簡易包装で店頭に並べるように指示した。中国の一部地域の消費習慣と伝統文化に配慮し、「抱き合わせ包装」の要件も提示した。

 北京の西直門外街のスーパーでは、数元のちまきと100元(約1996円)のちまきギフトボックスが棚に並べらていた。198元(約3952円)のちまきギフトボックスは2キロと表示され、箱の中にはコメが1キロ入れられており、重さの半分近くを占めていた。

 ネット販売されているギフトボックスにはさまざまな商品が詰め込まれているが、その中には端午節とは直接関係のないものもあった。八つのちまきのほか、4種類のドライフルーツ、20種類の点心やおもちゃの置物まで入っていた。

 また、漁業が盛んな大連市(Dalian)の「シーフードちまき」には、ちまきだけでなくナマコやアワビ、フカヒレなどが入っており、618元(約1万2336円)もした。

 ある店では、580元(約1万1677円)の値札がついた3層のギフトボックスを販売していた。中にはアヒルのソース漬け、アヒルの卵の塩漬け4個、インゲン豆餅9個、ちまき8個が入っていた。

 その後、その店の販売員は、さらに888元(約1万7725円)の値札のついた別のギフトボックスを見せ、「こちらの方が上品なギフトです」と勧めてきた。このギフトボックスには、5種類の味の米団子10個に、緑豆餅などが入っていた。

「980元の竹籠シリーズもあります」と販売員。こちらのギフトボックスには合計31個の商品が入っており、ちまきが10個、緑豆餅などが21個で、ちまきは全体の3分の1しか占めていなかった。(c)CNS-北京晩報/JCM/AFPBB News