【8月22日 CNS】プーアル茶で有名な普洱市(Pu’er)は中国・雲南省(Yunnan)の南西部に位置し、南東はベトナムとラオス、南西はミャンマーと国境を接しており、多彩な少数民族文化が色濃く残っている。その世界的なお茶の産地は「中国のコーヒーの首都」とも呼ばれている。

 同市はお茶観光、コーヒー観光に力を入れており、今年上半期に前年同期比51%増の2772万人の観光客を受け入れ、観光収入も前年同期比78%増の312億元(約6203億円)に達した。

 同市文化観光局の蘇其武(Su Qiwu)副局長は「お茶、コーヒー観光は勢いを増している。景勝地も次々にできており、企業も参入している。お茶、コーヒー観光は地域に収入をもたらしており、観光産業に新たな活力が生まれている」と語る。

 プーアル茶・コーヒー産業発展センターの張勇(Zhang Yong)氏は「2年前は市内にコーヒーショップは20軒しかなかったが、現在は166軒に増え、商品も豊富になっている」と話す。

 同市には9つの少数民族自治県がある。その一つである瀾滄ラフ族自治県(Lancang Lahu Autonomous County)は、総勢140人以上のラフ族のダンスパフォーマーを擁する舞台芸術団を設立し、民族文化と特産品を組み合わせた活動を行っている。その売り上げは、村の1532 人の生活を潤している。(c)CNS/JCM/AFPBB News