【10月5日 Xinhua News】紙の発明以前に文字を記録するために用いられた木や竹のふだ「簡牘(かんどく)」を中心に収蔵、展示する中国初の省級博物館、甘粛簡牘博物館(甘粛省蘭州市)は1日、オンラインのデジタル展示を開始し、館内四つの常設展を基に4種類のデジタル展示を発表した。

 徐睿(じょ・えい)副館長は、オンラインのデジタル展示はテーマがより際立つと指摘。視覚効果とガイド要素を通じて閲覧者は展示内容をより深く理解し、情報をスムーズに取得できると説明した。簡牘制作体験やミステリーゲームなどのインタラクティブ要素も盛り込み、若者が簡牘の解読に興味を持てるようにしたという。

 同博物館は甘粛省で出土した簡牘の収蔵保管や保護修復、整理研究、展示利用などを担う。秦代から魏晋時代までの簡牘4万枚近くを収蔵し、漢代の簡牘が大部分を占める。簡牘と一緒に出土した紙や紡績品、木器、漆器、鉄器、骨器、陶器などの収蔵品も1万点を超え、国家1級文化財の数は1679点(組)に上る。(c)Xinhua News/AFPBB News