【10月1日 CGTN Japanese】「太陽がくしゃみをすると、地球は風邪を引きやすい」。これは宇宙科学者らが、地球と宇宙天気の因果連鎖を分かりやすく例えた言葉で、太陽の「くしゃみ」をいかに正確にモニタリングするかは科学者らが地道に求める目標でもあります。

 中国科学院国家宇宙科学センターは27日、「宇宙環境地盤総合モニタリングネットワーク」の代表的な設備の一つで、太陽の「くしゃみ」の質の高いモニタリングに取り組む円環アレイ太陽電波イメージング望遠鏡が同日、テストに合格したと発表しました。これは現在、世界最大規模の総合口径電波望遠鏡が正式に完成し、科学観測を全面的にスタートできることを意味します。

 この円環アレイ太陽電波イメージング望遠鏡は海抜3820メートルの四川省(Sichuan)甘孜(カンゼ)チベット族自治州に位置し、敷地面積は約1平方キロメートルで、直径6メートルのパラボラアンテナ313本で構成され、直径1キロの円環上に均等に分布される構造となっています。

 太陽と宇宙空間伝播チェーンの質の高いモニタリングをおこなうことで、宇宙空間環境システムと宇宙天気の因果連鎖に関する理解が一層深まることになります。

 同望遠鏡は太陽の各種爆発活動をモニタリングできるだけでなく、太陽嵐が惑星間に突入する過程も観測できます。これは太陽爆発のメカニズムと宇宙伝播の法則を理解し、太陽活動が地球に与える影響を予測する上で重要な役割を持ちます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News