【9月27日 AFP】8月のW杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)を制したスペイン女子代表が26日、優勝後初のホームゲームとなるUEFA女子ネーションズリーグ(UEFA Women's Nations League)のスイス戦に5-0で大勝。過去最多の観客から盛大な歓迎を受けた。

 W杯決勝の7万6000人には遠く及ばなかったが、スイス戦にはホーム過去最多となる1万4194人のサポーターが集まった。その前で、主将のアレクシア・プテラス(Alexia Putellas)とイレーネ・パレデス(Irene Paredes)が喜ぶ観客に向かってW杯優勝トロフィーを掲げ、また選手たちは、長く続いている平等を求める闘いに関するメッセージとして、「もう終わりだ」と書かれたリストバンドを着けた。

 W杯制覇を果たしたスペイン代表だが、表彰式で同国サッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長が優勝メンバーのヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇にキスをしたことが暗い影を落としている。

 ルビアレス会長は辞職に追い込まれ、物議を醸したホルヘ・ビルダ(Jorge Vilda)監督も退任したが、代表メンバーの多くが連盟の改革を要求して代表招集をボイコットしていた。最終的には大半の選手がネーションズリーグ出場に合意したが、意に反して招集されており、スペイン政府が介入して連盟と選手とを仲介する必要があった。

 スペインは前週のスウェーデン戦にも3-2で勝利しており、連勝でリーグA・グループA4の首位をがっちりキープしている。ネーションズリーグは決勝に進出した2か国に来年のパリ五輪の出場権が与えられる。(c)AFP/Rik Sharma