【9月23日 AFP】サッカースペイン女子代表チームは22日、UEFA女子ネーションズリーグ(UEFA Women's Nations League)の試合前に相手チームのスウェーデンとともに、同国サッカー連盟(RFEF)をめぐる性差別スキャンダルへの抗議として「もう終わりだ」と書かれた横断幕を掲げた。

 スペインは、優勝したW杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)決勝後、これが初の公式戦。RFEFのルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長がW杯決勝後にヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇にキスをした問題を受け、優勝メンバー23人は連盟の改革を求めて招集ボイコットを行っていたが、この日はうち9人が先発した。

 両チームの選手22人は試合前、スペイン語で「Se Acabo(もう終わりだ)」と書かれた横断幕を掲げた。横断幕には、「われわれの闘いは世界的な闘いだ」とも記された。

 選手たちの多くは、「Se Acabo」のメッセージの他、エルモソの名前や同選手の背番号「10」が書かれたリストバンドを着け、拳を突き上げた。

 スウェーデン・イエーテボリ(Gothenburg)で行われた一戦は、スペインが後半アディショナルタイム6分にマリオナ・カルデンティ(Mariona Caldentey)のPKで勝ち越しに成功し、3-2で勝利した。

 エルモソはモンセ・トメ(Montse Tome)監督いわく「保護のため」、今回は招集されなかった。(c)AFP