【9月25日 AFP】ベルリン・マラソン(2023 Berlin Marathon)は24日、ドイツ・ベルリンで行われ、女子のティギスト・アセファ(Tigist Assefa、エチオピア)が2時間11分53秒の世界新記録で連覇を果たした。男子はエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、ケニア)が歴代最多を更新する5度目の優勝を飾った。

 アセファは絶好のコンディションの中で序盤に飛び出すと、そのままペースを落とさず、ブリジット・コスゲイ(Brigid Kosgei、ケニア)が2019年のシカゴ・マラソン(Bank of America Chicago Marathon 2019)でマークした従来の2時間14分4秒を2分以上更新した。

 レース後には、「世界記録を破りたいと思っていたが、2時間12分を切れるとは想像していなかった」と喜んだ。

 シェイラ・チェプクルイ(Sheila Chepkirui、ケニア)が約6分差で2位、マグダレナ・シャウリ(Magdalena Shauri、タンザニア)が約7分差で3位だった。

 男子はキプチョゲが2時間2分42秒で優勝。昨年のベルリン・マラソンで自身が打ち立てた2時間1分9秒の世界記録には届かなかったが、ハイレ・ゲブレセラシェ(Haile Gebrselassie、エチオピア)を抜いて単独最多となる5度目の大会制覇を果たした。

 キプチョゲはレース後、3大会連続の金メダルが懸かる来年のパリ五輪を楽しみにしていると話し、「連覇できたらうれしい」が、「表彰台に立てるだけで幸せ」とコメントした。

 同胞のビンセント・キプケモイ(Vincent Kipkemoi)が31秒差で2位、タデセ・タケレ(Tadese Takele、エチオピア)が42秒差で3位に入った。(c)AFP/Daniel WIGHTON