【9月24日 CGTN Japanese】中国国家文物局によると、「体験型デジタル敦煌没入展」が20日に開幕しました。同イベントは莫高窟第285窟を取り上げて、ユーザーにオンラインで敦煌壁画についてのインタラクティブな解説を行うとともに、オフラインでのVRの体験も提供します。

 第285窟は紀年銘(器物などにつけられた銘文中に製作年号など年代を明らかにする文句の入れられたもの)を有する窟としては、莫高窟に現存する最古のものです。西魏時代の大統年間に造窟され、敦煌初期の洞窟の中で最も内容豊富で、最も完全に保存されています。洞窟の形状や壁画の内容などは西洋と東洋の多様な芸術様式が融合しており、独特な歴史的価値と芸術的内容で世界に知られていますが、現在は一般公開されていません。

 同プロジェクトは3Dモデリング技術、ゲームエンジンによる物理ベースレンダリング、動的なグローバルイルミネーション、VR(仮想現実)シーンなどの最先端技術を総合的に応用し、第285洞窟を本物と同じサイズで高精度、立体的に再現し、1億枚以上の超高精細デジタルモデルと超高解像度の壁面の色彩を実現しました。観光客は壁画を間近で鑑賞し、洞窟の細部を360度自由に見渡すことができるほか、洞窟の天井に舞い上がり、壁画のストーリーを体験することができます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News