【9月22日 Xinhua News】中国商務部の郭婷婷(Guo Tingting)副部長は20日、中国(上海)自由貿易試験区建設10周年のテーマフォーラムであいさつした。中国共産党中央委員会がこの10年で相次ぎ設立した21カ所の自由貿易試験区について「国土面積の0・4%の広さで全国の外資投資と貿易額の18%に寄与した」と説明。302項目の制度革新成果を全国に推し広め、新時代の改革開放の新たな高みを形成したと述べた。

 郭氏は、2013年9月29日に全国に先駆け設立された上海自由貿易試験区は中国の改革開放プロセスで多くの「初めて」を実現してきたと指摘。全国初の外商投資参入に関するネガティブリストの発表、全国初の国際貿易「単一窓口」の導入、自由貿易口座制度の最初の創設など、改革開放の全面的深化に一連の「上海の経験」で貢献したと語った。

 フォーラムで発表された「中国(上海)自由貿易試験区建設10周年白書」によると、国として普及推進する自由貿易試験区の制度革新成果302項目のうち、上海貿易試験区で実施または同時に先行、試行された項目は半分近くを占めた。

 中国ではこの10年、21カ所の自由貿易試験区が設立され、東西南北をカバーし、沿海部と内陸部、辺境部の改革開放の革新的発展を統一的に進める構図が形成された。北京自由貿易区が推進するデジタル貿易規則、指標のハイレベルな国際標準化、広東自由貿易試験区と香港・マカオ金融市場の相互接続、四川自由貿易試験区内の新規登録企業数は設立前の11倍など、会場では北京や山東、広東、海南、四川など各自由貿易区の関係部門責任者が発展成果や経験を共有した。(c)Xinhua News/AFPBB News