【9月13日 Xinhua News】中国青海省(Qinghai)はこの10年、「地球の腎臓」と呼ばれる湿地の保護に累計11億8700万元(1元=約20円)を投資してきた。226件の湿地保護・修復プロジェクト実施により、生態環境は持続的に改善され、水源かん養能力は絶えず強化されている。

  同省南部に位置する三江源(長江、黄河、瀾滄江の源流域)地区はアジアや北半球、さらには世界の気候変動の影響が顕著に現れるエリア、大切な発生エリアとなっている。また、多数の凍土層が分布していることが河川源流の土壌の大きな特徴と言える。

 中国最大の内陸塩水湖である青海湖の水位は、2005年から19年までの間に3メートル余り上昇した。水域面の増大に伴い、湖岸線が拡大し、土地の砂漠化が改善したことで湖周辺の植生は増加傾向を示している。

 また、地元政府や牧畜民、生態保護ボランティアなどは、希少鳥類の生息地の安全を確保するため、青海湖や尕海(がかい)、泉湾などの湿地に希少鳥類用の人工の鳥の巣を多数設けている。(c)Xinhua News/AFPBB News