【9月9日 AFP】男子テニスのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は8日、前回王者として臨んだ全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)シングルス準決勝での敗戦後、より「成長する」ことを誓った。

 昨年の全米オープンで10代にして四大大会(グランドスラム)初制覇を果たし、現在は20歳になったアルカラスは先日、今シーズンの自分は以前より成長して強い選手になったと話していた。

 しかしながら、この日はダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)に6-7(3-7)、1-6、6-3、3-6で粉砕され、突如としてその評価を翻した。

「自分は今や、試合が自分にとって正しい方向に向かっていなくても、解決策を見いだせる選手に成長したと思っていた。だけどこの試合の後、自分の考えを改めることにする。こうした試合に対処できるほど十分に成長していない。だから、ここから学ぶ必要がある」

「この敗戦について、これからずっと考えていくことになるだろう。もちろん、そこから教訓を得なければならない。もっと良くなりたいんだ」

「こういう試合がもっと上達するのに役立つし、こういう状況で人は成長する」

 アルカラスは第1セットのタイブレークで冷静さを保つことに苦労し、失点を重ねて墓穴を掘ったと振り返り、「平静を失っていたといえる」と自己分析した。「3、4ポイントはコントロールを失って、何も考えられなかった。あのセットは完全にわれを忘れていた。50分間戦い続け、それから4ポイントは思考を失っていた」といい、「対処するのが本当に難しかった」と肩を落とした。(c)AFP