【9月6日 CGTN Japanese】中国自動車産業発展国際フォーラムが2日午前、天津市(Tianjin)で開幕しました。中国工業情報化部によりますと、中国のコネクテッドカーの運用は加速しており、すでに小範囲のテスト・検証段階から技術の急速な発展段階へという新たな段階に移行しています。中国で公開されているコネクテッドカーのテスト道路の距離は1万5000キロを超えており、自動運転タクシーや自動運転バスなどの運用が行われています。

 北京市亦庄鎮(Yizhuang)では、アプリを使って自動運転車を呼び寄せ、設定した目的地に向かうことができます。ここ数年、亦庄鎮の自動運転車は絶えずグレードアップされてきました。以前は、運転席や助手席には安全員がいましたが、徐々に安全員を配置しないようになり、今では完全無人の自動運転を実現しています。亦庄鎮では、これまでに延べ134万人以上に自動運転乗用車によるサービスを提供しています。また、中国東部の江蘇省蘇州市の高鉄新城地域では、毎日40台近くの自動運転のミニバスが走行しています。

 コネクテッドカーの発展には、道路のスマート化も重要です。中国では、車両、道路、クラウドの統合開発を加速しています。現在までに、コネクテッドカーネットワークなどのインフラは5000キロ以上をカバーし、路側に設置された通信ユニット(RSU)は8500台を超えています。これは、2022年6月時点の全国の路側通信ユニット数6200台から37%の増加です。

 業界関係者によりますと、コネクテッドカー産業には自動車、情報通信、交通の3大産業が含まれています。将来的には、成熟したコネクテッドカーが経済の力強い発展をけん引し、3つの兆元(約20兆円)レベルの産業が形成されることになります。

 中国国家コネクテッドカー革新センターの研究によりますと、2025年までに、コネクテッドカー産業の自動車部分の新規生産額だけで1兆600億元(約21兆3479億円)に達する見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News