【9月3日 CGTN Japanese】中国北西部の陝西省(Shaanxi)の咸陽市(Xianyang)市民の盧さんはこのほど、西咸新区公共交通集団の1141番路線バス営業所を訪れ、これまでの2年間の心の温まるサービスに対する感謝の手紙を手渡しました。

 盧さんは2021年に、異動により勤務先が西安市(Xi'an)中心部になったため、夜になり仕事が終わって家に帰る際には、まず地下鉄に乗ってから1141番バスに乗り換えなければなりませんでした。1141番バスは彼女の家の近くに直行する唯一のバスです。しかし、地下鉄の駅を出るのはちょうど1141番の最終バスの発車時刻で、1~2分の差で間に合わないことがありました。そうなると、彼女は2倍以上の時間をかけて迂回して家に帰るしかありませんでした。彼女は「ダメモト」のつもりでバス会社に少し待つように願い出ました。そのことで、1141番バスの運営側と盧さんとの間に「1分間待つ」の約束ができたわけです。

 この約束は今まで2年間続いてきました。1141番バスの車掌の間では、平日の最終バスの発車時には「盧さんが乗ったかどうかを必ず確認する」という暗黙の取り決めが成立しました。一方で、盧さんは迷惑をかけないように、地下鉄の駅を出ると走ってバス停に行くようにしました。盧さんはまた、特別な事情で最終バスを利用しない場合には、必ず事前にバス運営側に連絡しました。事情を知った最終バスをよく利用する他の乗客も、盧さんのために1分待つことに、快く協力してくれるようになりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News