【9月1日 CNS】中国鉄道ハルビン局集団(China Railway Harbin Group)は8月17日、黒竜江省(Heilongjiang)のハルビン市(Harbin)とチチハル市(Qiqihar)を結ぶ哈斉高速鉄道が開通8周年を迎えたと発表した。8年間で延べ9004万人を安全輸送し、同鉄道の開通により、沿線の都市間の移動時間が大幅に縮まり、市民の移動の考え方にも影響を与え、「両都市での生活」が可能になった。

 哈斉高速鉄道は、中国の「八縦八横」高速鉄道網の綏満線の重要な部分だ。同鉄道は2015年より開通運営され、設計時速は250キロメートルで、黒竜江省で最も早く建設された省内都市間高速鉄道だ。同時に、同省で列車の運行本数と旅客数が最も多く、最も忙しい高速鉄道路線でもある。今年の夏休み期間の平均旅客輸送数は1日延べ4万5000人で、開通当初と比べて50パーセント増加した。列車の運行本数は1日あたり20往復から現在のピーク時42.5往復に増加した。

 現在、哈斉高速鉄道を経由した黒竜江省外への直通には、北京市、吉林市(Jilin)、長白山(Changbai)、琿春市(Hunchun)、瀋陽市(Shenyang)、丹東市(Dandong)、鄭州市(Zhengzhou)、菏澤市(Heze)行きなどがある。省内ではすべての高速鉄道を運行する都市と相互に接続している。

 今年の第3四半期の鉄道運行図の調整後、初めてチチハル南駅から北京朝陽駅までの、停車が少なく、高速度で運行時間が短い高速列車の基準列車を4本運行した。運行時間は大幅に短縮され、最速で6時間26分で到着することができる。暑運(夏休み期間の帰省・旅行ラッシュ)期間中、哈斉高速鉄道が運行する頭文字「G」「D」の高速列車は、20回の回数券と30日の定期券という2種類の発売を新たに開始し、高速鉄道沿線の各都市間の出張や通勤移動の利便性を大幅に向上させた。

 哈斉高速鉄道沿線は黒竜江省人口の半分をカバーし、経済総生産は全省の6割を占め、省内で経済的影響力が最も大きく、最も活力があり、人口密度も最も高く、工業化水準も最も高い地域だ。哈斉高速鉄道の開通は沿線市民の生活に大きな変化をもたらし、経済社会の質の高い発展に非常に重要な意義を持っている。(c)CNS/JCM/AFPBB News