【9月2日 CGTN Japanese】中国南西部にある重慶市(Chongqing)石柱土家族自治県三河小学校の女子サッカーチームのメンバーだった20人が昨年と今年、大学入試に参加し、うち19人がサッカーの特技で大学に合格し、地元の人々の誇りとなっています。

 石柱土家族自治県は重慶市の高山地区に位置し、辺地で条件が厳しく、ここにある三河小学校の児童はほとんどが移民の子供です。10年前、三河小学校の孫暁鳴校長は、山で暮らす子供たちは幼い頃から苦労に耐え、体も丈夫で、より良い学校に行かせるためには特技が必要になると考えました。2013年秋から、学校はすべての児童に1人1個サッカーボールを与え、クラスごとに週1回のサッカーの授業を設け、毎月各年齢層のチームの間で試合を行いました。学校がつくったサッカーチームは卒業により毎年メンバーを入れ替え、学校のサッカーの雰囲気はますます濃くなり、サッカーはすでに児童の日常に溶け込んでいます。

 この10年、この山の奥から出た三河小学校女子サッカーチームは省や直轄市クラス以上の試合で20回余り優勝・準優勝し、また3人のメンバーはキャンパスサッカー代表チームに選ばれました。三河小学校の女子サッカーチームのメンバーだった馬慶林さんは2020年、サッカーの特技で上海体育学院に入学しました。国家Aクラスのサッカー選手である馬さんは現在、プロサッカークラブの上海申花の選手になっています。

 かつて三河小学校の女子サッカーチームのメンバーだった20人が2022年と2023年に大学入試に参加し、うち19人が北京体育大学や上海体育学院、寧夏大学、東北師範大学など目標の大学に入学できました。サッカーはこれらの女子生徒が熱中しているだけでなく、彼女たちがより遠くへ歩んでいくことを後押ししています。

 かつて三河小学校の女子サッカーチームの一員で、現在中学校に通っている劉麗萍さんは、「小学校5年生の時にサッカーチームに入ってから、体は丈夫になり、性格も外向的になり、競技場でのチームの作戦で他のメンバーとのコミュニケーションを学び、成功するたびに自信と責任感を高めた。サッカーは私を中から外まで丸ごと変えてくれたようだ」と話しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News