在北京日本大使館、処理水めぐる嫌がらせに「強い懸念」
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【8月29日 AFP】中国・北京の日本大使館は29日、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の処理水海洋放出をめぐり、大使館などが中国人から嫌がらせを受けていることに強い懸念を示した。
大使館の報道官はAFPに「極めて遺憾で、強く懸念する」と述べた。また、中国政府に対し「国際法に従って、中国国内にある大使館や領事館、日本関連施設や日本人の安全を確保する」よう求めた。
中国人が北京の日本大使館にれんがを投げ込み、嫌がらせの電話をしているという報道について尋ねると、報道官は事実だと認めた。
市民が大使館の入り口まで来て嫌がらせを行い、「武装警官」に連行されたケースもあったという。
さらに「毎日、嫌がらせの電話を受ける。24日ごろから始まり、特に週末にかえて増えた。通常業務に支障が出ている」と話した。
日本国内でも、企業などに中国の電話番号から迷惑電話が相次いでいる。(c)AFP