【8月16日 AFP】ウクライナ西部イワノフランキフスク(Ivano-Frankivsk)州で14日、ロシアによる極超音速ミサイル攻撃で死亡した8歳の少年の葬儀が行われた。ひつぎのそばには、恐竜の形の風船が手向けられていた。

 ウォロディミル・バラバニク(Volodymyr Balabanyk)君は11日、プルト(Prut)川沿いのコロミア(Kolomyia)近郊にある自宅前で亡くなった。

 ロシアによる侵攻が始まってから約1年半。風光明媚(めいび)な同州一帯はこれまで、甚大な被害は免れてきた。

 ウォロディミル君の親族や近隣住民は、小さな白いひつぎの周りに集まり涙を流した。母親は息子の小さな頭を抱き、父親は優しく額をなでた。そばには、恐竜の形の風船がつながれた花かごや、ウォロディミル君の物とみられるクマのぬいぐるみが置かれていた。

 ウォロディミル君が埋葬された墓地には、ロシアによる侵攻の他の犠牲者も眠っているが、大半は遠くの前線で戦死した大人の兵士たちだ。