【8月16日 AFP】サッカーブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)からサウジアラビア1部リーグのアル・ヒラル(Al Hilal)へ移籍することが、15日に両クラブから発表された。

 クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)と同様、大物選手のサウジアラビア移籍の流れに乗ったネイマールは、2年契約に合意し、アル・ヒラルがSNSに投稿した動画で「自分はここサウジアラビアにいる。これからはヒラリだ」と話した。

 ネイマールは2017年に世界最高額の移籍金2億2200万ユーロ(約352億円)でスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)からPSGに移籍すると、公式戦173試合に出場して118ゴールを挙げ、同じ年に加入したキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)らとともにリーグ優勝5回、フランス杯(French Cup)優勝3回に貢献した。

 その一方で、度重なる負傷で重要な試合を欠場することも多く、3月に右足首を手術した後、プレシーズンのアジアツアーでチームに復帰したばかりだったが、ルイス・エンリケ(Luis Enrique)新監督の構想からは外れていた。

 今回の交渉に近い筋によれば、ネイマールは「年俸1億ユーロ(約159億円)」を受け取り、PSGも同じ額を手にするという。

 PSGでは、契約問題がこじれていたエムバペが13日、数週間ぶりにトップチームに復帰。フランスメディアの報道によれば、2022年にエムバペがPSGと契約を延長した際の条件の一つが、ネイマールの退団だったという。

 ネイマールが加入するアル・ヒラルは、AFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League)を4回制覇しているサウジアラビアの強豪クラブで、この夏にはルベン・ネヴェス(Ruben Neves)、セルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(Sergej Milinkovic-Savic)、カリドゥ・クリバリ(Kalidou Koulibaly)、マウコム(Malcom Filipe Silva de Oliveira)を獲得し、エムバペにもオファーを送っていた。(c)AFP