地震発生の瞬間 思わず戻って部屋にいる妻を連れて避難
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【8月7日 CGTN Japanese】中国地震台網によりますと、6日午前2時33分、中国東部沿海地域の山東省徳州市平原県でマグニチュード(M)5.5の地震が発生しました。山東省応急指揮センターによりますと、これまでに家屋126棟が倒壊し、24人が負傷しました。震源の深さは10キロで、北京市、河北省、天津市などの各地でも揺れを感じたとのことです。
当時、1組の夫婦が現地のレストランで食事をしていましたが、男性は友人2人と屋外の席におり、妻は屋内に残っていました。地震発生の瞬間、屋外にいた男性は逃げようとしましたが、その後の行動が多くの人を感動させました。彼は身を翻してレストランの中に戻ると、妻を抱きかかえて、落ちてくるものを遮り、妻を守ったのです。
監視カメラによれば、午前2時すぎ、男性が親友2人と屋外の席で食事をしていたところ、突然異常な音がしたため、地震だと思い、3人は直ちに逃げ出しました。
しかし、男性はほんの数メートル走ったところで、急に何かを思い出したように身を翻し、屋内に駆け込みました。友人たちは当惑し、彼が死ぬのではないかと思いましたが、男性には自分の命よりの大切な、しなければならないことがあったのです。
男性が屋内に戻った理由は、そこに愛する妻がいて、危険にさらされていると思ったからです。妻を救い出すこのシーンは愛と責任の力を物語っており、人々に人と人の深い愛情を感じさせました。
この男性は地震の後、「危険に直面したときには無意識に『逃げよう』と思ったが、妻がまだ屋内にいることを突然思い出した。彼女が無事かどうか、怖がっているだろうと、とても心配だった。それで、中に戻り、妻を無事に連れ出そうとした」と話しました。
この男性の行動は「責任感のあるいい男性」「妻に対する愛の証拠だ」と多くの人々から称賛されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News