「最後の食事」の注文メッセージで異常に気付く 警察官が配達員に変わり救助
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【8月3日 CGTN Japanese】7月22日正午、中国東部の山東省(Shandong)済南市(Jinan)公安局莱蕪支部梁坡派出所は、「最後の食事だ。おいしくいっぱい食べたい」との注文メッセージを受け取った配達員から通報を受けました。配達場所はあるマンションの屋上で、注文者が自殺する恐れがあるとして、注文を受けた配達員が緊急に警察に助けを求めたわけです。
通報を受けた後、当直の張正昊警察官は温佳林補助警察官らを率いて、配達員が提供した手がかりにより、速やかに配達場所のある団地に向かいました。配達員から状況を聞いた後、警察官は状況が急変する恐れもあり、一刻の猶予も許されないと判断しました。警察官の制服が注文者を緊張させる可能性を考慮して、温補助警察官は直ちに配達員から服とヘルメットを借りて、配達物を手に持ち、屋上に行って食事を届けながら救助を図ろうとしました。
注文した男性が配達物を受け取ったその瞬間、温補助警察官はしっかりと男性を抑えて、下の安全な場所に連れて行きながら、「怖がらないで、話してみよう」と根気よく慰めました。
事情を聞いたところ、男性は18歳で、家庭でのいざござで両親と口論になり、一時的に思い詰めて、自殺しようと思ったということです。警察官から丁寧な指導を受けて、男性はようやく情緒が安定し、親族に付き添われて無事に帰宅しました。家族は警察官の迅速な動きに深く感謝の意を表しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News