【8月7日 AFP】前週行われた世界トライアスロンシリーズ(World Triathlon Championship Series)の英サンダーランド(Sunderland)大会で、少なくとも57人の選手がスイム後に下痢や嘔吐(おうと)の症状に見舞われていたことが分かった。英国健康安全保障庁(UKHSA)が6日、発表した。

 大会は英北東部サンダーランドで開催され、ローカービーチ(Roker Beach)でのスイムを含めたレースには約2000人が参加した。UKHSAは、今週末に原因の調査を行い、今後は体調不良者に調査票への記入と検査サンプルの提出を求めると話している。

 英環境庁(Environment Agency)が、大会数日前の7月末にローカービーチで実施した定期調査では、高レベルの大腸菌が検出されたが、結果は大会後まで公表されていなかった。国内の競技を統括する英国トライアスロン連盟(BTF)は、環境庁の調査は大会の水域外で行われたものだとし、連盟が行った検査では必要な基準を満たしていたと話している。

 参加選手の一人であるオーストラリアのジェイク・バートホイッスル(Jake Birtwhistle)は、自身のインスタグラム(Instagram)で「大会以来、ひどく気分が悪い」と明かし、「スイムは中止にすべきだった」とコメントした。(c)AFP