【8月6日 AFP】ワールドアクアティクス(World Aquatics、世界水連)は6日、2024年パリ五輪に向けてセーヌ(Seine)川で同日予定されていたオープンウオータースイミングのテスト大会を、川の汚染のため中止すると発表した。

 パリではここ1週間、激しい雨が続いた影響で下水の氾濫が起き、セーヌ川を汚していた。

 テスト大会は4日の練習が中止となり、5日に予定されていた女子のレースも水質の改善に期待して6日に延期されていたが、世界水連は「セーヌ川の水質が依然として、選手の健康を守るために許容できる基準を下回っている」ことが、最新の水質調査で判明したと説明した。

 また、「この週末を踏まえ、パリ2024と地元当局の間で、来年に向けて強固な緊急時対策が講じられるよう、さらなる取り組みが必要なのは明らかだ」とし、「来年の五輪までにはインフラ計画が完了し、セーヌ川の水質は大幅に改善するものと理解している」とコメントした。(c)AFP