【8月3日 AFP】ドイツ北部で2日に開幕予定だった世界最大のヘビーメタル・フェスティバル「バッケン・オープン・エア(Wacken Open Air)」の主催者は1日、大雨で会場などがぬかるみ、交通渋滞も発生しているため、参加者に来場を取りやめるよう呼び掛けた。

 バッケン・オープン・エアは毎年開催される巨大野外フェス。農地と牛の放牧地で4日間にわたって開催され、8ステージで150組のバンドが出演する。チケットは売り切れになっており、8万5000人のヘビーメタルファンの来場が見込まれていた。

 会場がぬかるむのは珍しくないが、今年はアクセスに深刻な問題が発生しているため、主催者と警察は、これから訪れる人は引き返すよう要請した。主催者は大雨と悪天候が続き、キャンプ場や催事場、交通アクセスの状態が悪く、会場整備が間に合わなかったとし、通知が遅れたことを謝罪した。

 さらに今後も大雨が続き、激しい雷雨の予報もあるため、イベントを完全に中止にはしないものの、予防措置を講じつつ「1時間ごとに決断を下している」として参加者に理解を求めた。

 報道によると、会場周辺の大半のキャンプ場はほぼ満員となっており、会場間を結ぶ道も激しくぬかるみ、道路は数キロにわたって渋滞している。

 今年のヘッドライナーは、英国の「アイアン・メイデン(Iron Maiden)」、米国の「メガデス(Megadeth)」と「ドロップキック・マーフィーズ(Dropkick Murphys)」など。

 2日には、2015年に亡くなった「モーターヘッド(Motorhead)」のボーカル、レミー(Lemmy)ことイアン・キルミスター(Ian Kilmister)さんをしのび、遺灰の一部が会場に運び込まれる予定だった。

 映像は1日撮影。(c)AFP