【7月31日 Xinhua News】7月29日は「世界トラの日」。ネコ科に属するトラは絶滅危惧種で、中国の国家1級保護野生動物にも指定されている。

 中国は1980年代以降、トラを保護するための一連の取り組みを実施してきた。野生トラの分布地域に自然保護区と管理保護ステーションを設置し、生息地のパトロールとモニタリングを強化した。特に野生動植物の保護と自然保護区の建設を通じて、生息地の維持と回復、改善を大きく促進した。同時に、トラとその製品の売買、輸送、携帯、発送、輸出入を厳格に禁止し、トラの骨を原料とした薬なども規制して、密猟や密輸、トラ製品の違法取引を厳しく取り締まった。このほか、人工繁殖を積極的に実施することで、トラの人工繁殖個体群を形成、拡大し、遺伝資源を保存、維持している。

 中国生物多様性保護・緑色発展基金会が2022年に発表した中国のトラの現状に関する調査報告によると、国内には東北トラ(アムールトラ)や華南トラ(アモイトラ)など四つの亜種を含む約7116頭のトラが生息している。

 トラを守るためには、全ての人の参加が欠かせない。トラに関するあらゆる製品の使用やショーを中止して皆で「大きなネコ」を守ろう。(c)Xinhua News/AFPBB News