ウクライナ国会議員、戦時下にモルディブ旅行 捜査対象に
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【7月27日 AFP】ウクライナ保安局(SBU)は26日、ロシアによる侵攻下で公務員の私的旅行が制限されているにもかかわらず、インド洋の島国モルディブで休暇を過ごしたとして、ユーリー・アリストウ(Yuriy Aristov)議員の自宅を捜索したと発表した。同議員は議会の国家安全保障・国防・情報委員会の副委員長を務めている。
捜査当局によると、アリストウ議員はリトアニアへ出張した後、病気休暇を装い、家族とモルディブの豪華なホテルに宿泊した。SBUは、同議員が「出張を口実に」私的旅行をしたと非難した。
この件が報道で明らかになったのを受け、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は25日、「戦時中に島やリゾートに行く者もいれば、軍の入隊事務所で私腹を肥やす者や、裁判所で賄賂を使う者もいる」「ウクライナの国益ではなく、裏切りや『ビーチ』、私利の追求には怒りを禁じ得ない」と述べた。
国家捜査局(State Investigation Bureau)は、文書偽造容疑で同議員の捜査を開始したとしている。有罪となった場合、3年以下の禁錮刑が科される。
ウクライナ議会はアリストウ議員の辞職勧告決議案の採決を予定している。(c)AFP