【7月25日 AFP】ロシア国防省は25日、黒海(Black Sea)で哨戒艇に対し夜間に行われた無人機攻撃を撃退したと発表した。ロシアは先週、黒海経由で輸出されるウクライナ産穀物の輸出合意を離脱し、周辺での緊張が高まっている。

 同省は「ウクライナ軍は夜間、哨戒艇『セルゲイ・コトフ(Sergei Kotov)』に対し、海軍の無人機2機による攻撃を仕掛けたが失敗した」と明らかにした。

 この発表によると、哨戒艇が配備されていた位置は、クリミア(Crimea)の主要港セバストポリ(Sevastopol)の南西370キロ付近。同艇は、約1キロの距離まで迫っていたウクライナ側の無人機を搭載していた通常兵器で破壊。負傷者はおらず、任務を継続しているという。

 ロシアは穀物の輸出合意離脱後、黒海経由でウクライナの港へ向かう船舶は今後、すべて軍事物資を運搬している可能性があるものと見なすと警告。ウクライナ側も同様の警告を発している。(c)AFP