ロシアと「囚人交換」で釈放の元米海兵隊員、ウクライナで負傷
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【7月26日 AFP】ウクライナでロシアとの戦闘に義勇兵として参加していた元米海兵隊員が負傷し、治療のためドイツに移送された。米国務省が25日、明らかにした。元隊員はロシアで暴行罪で収監されていたが、「囚人交換」で釈放され帰国後、ウクライナ入りしていた。
国務省のベイダント・パテル(Vedant Patel)副報道官は、元隊員はトレバー・リード(Trevor Reed)氏と説明。自らの意思でウクライナに赴いたとし、「米政府の任務には就いていなかった」と強調した。
負傷した後、NGOの支援でドイツに移送され、治療を受けているという。
トンガ訪問中のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は記者会見で、米国市民に対し、ウクライナに渡航したり、戦闘に参加したりしないよう改めて呼び掛けた。
リード氏はテキサス大学(University of Texas)の学生だった2019年、恋人のロシア人と同国を旅行中、警官に暴行を働いた容疑で拘束された後、禁錮9年の実刑判決を言い渡され服役していた。昨年4月、麻薬密輸の罪で米国内で収監されていたロシア人との「囚人交換」で釈放され、いったん帰国していた。(c)AFP