【7月26日 AFP】中国外務省は26日、ここ1か月間動静が不明で外相を解任された秦剛(Qin Gang)氏(57)について、その解任理由の公表を拒否するとともに、同氏に関しては「通常の情報」が公開されていると主張した。

 秦氏は25日、中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会により、在任わずか207日で解任された。同氏は元駐米大使で習近平(Xi Jinping)国家主席の信頼が厚いとされていたが、ここ数週間は更迭の臆測も広がっていた。

 外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は26日の定例会見で秦氏の解任について問われ、「新華社(Xinhua)通信が情報をすでに公表している。それを参照してもらえれば」と述べた。

 秦氏の外相としての短い任期をどう評価するかという質問に対しては、「恐らくその質問に答えるには、私は適切な人物ではない」と回答を差し控え、中国は秦氏の立場について「通常の情報を公開している」と主張した。

 その上で毛氏は「中国の外交活動はすべて着実に進んでいる」と強調した。(c)AFP/Oliver HOTHAM