EUは対中関係を「迷わず明確化すべき」 中国外交トップ
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【7月15日 AFP】中国外務省は15日、同国外交トップの王毅(Wang Yi)共産党政治局員が東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム閣僚会議が開催されたインドネシアの首都ジャカルタで14日に欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表(外相)と会談し、EUは中国との戦略的関係について「迷わず明確化」する必要があると伝えたと明らかにした。
ドイツは14日、対中関係について「リスク低減」を図る方針を発表。他のEU主要国は、中国が自己主張を強め、ロシアと友好関係を維持していることを警戒し、脱中国依存を働き掛けている。
中国外務省によると、王氏はボレル氏に対し、「EU側は、双方の戦略的パートナーシップの位置付けを明確にし、中国との関係が前進するよう促すべきだ」「迷うべきではない。時計の針を戻すような言動を奨励するのは、もっての外だ」と語った。
EU加盟国からは、中国と敵対して貿易戦争に発展する可能性を懸念する声や、EUの経済安全保障を守るために行動を起こすべきだとの意見が出ている。(c)AFP