北京市豊台区がシティシーンリスト初公表 「優遇を与える」から「機会を与える」へ
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【7月26日 CNS】北京市豊台区(Fengtai)で6月27日に、シティシーンチャンスリストのイノベーション発表イベントが行われた。これは、同区が初めて「シティシーンチャンスリスト」という形式で、スマートシティ建設の応用シーンを集中的に発表したものだ。これは「チャンスリスト」と同時に「誘致リスト」としても機能し、政府および企業の供給と需要に関する情報262件を一括公表しており、総投資額は約6億元(約118億円)と推定されている。
北京市豊台区委員会常務委員、副区長の崔旭竜(Cui Xulong)氏は、シティシーンチャンスリストの公開を行うことで、シティシーンチャンスリストプラットフォームを構築し、応用シーンの供給を増やし、政府および市場主体の需要を引き出し、区内外のより多くの企業や市場主体に発展の機会を提供していると語った。そして、「優遇を与える」から「機会を与える」へと、産業発展と企業育成のモデルの転換を目指しているのだと述べた。
豊台区では、スマートシーンの応用が全面的に推進されている。スマート環境保護の面では、高密度の大気および水質モニタリングネットワークが構築されている。スマート民生の面では、450のスマート家庭医チームがプラットフォームで住民に高品質なサービスを提供している。スマート教育の面では、教育、学習、評価、研究が一体化される統合型の融合教育クラウドプラットフォームが構築されている。
スマート交通の面では、区内の56の道路において6000以上の駐車スペースの自動料金収受システムの改造が完了し、全過程でのセルフ支払いサービスや、空き駐車スペースのリアルタイムでの確認が可能になっている。スマートシティガバナンスの面では、区全体で2万を超えるオンライン監視カメラが設置され、重要なインフラ、商業施設、ガソリンスタンド、建設現場、病院、学校、住宅地などがカバーされている。
崔旭竜副区長は、今後も豊台区政府は応用シーンの提供を継続的に拡大し、きめ細かなガバナンスや共同管理、スマートガバナンスの水準を向上させ、同区を新型スマートシティのモデルや模範となる地域に育てていくと表明した。
中関村(Zhongguancun)科技園区豊台園管理委員会主任、豊台区経済科学技術・情報化局局長の趙春麗(Zhao Chunli)氏は、シティシーンリストの発表は豊台区の発展に必要で、開発協力のための重要な措置だと述べている。これにより、デジタル技術リソースのオープンシェアリングを効果的に実現し、デジタル政府の構築を加速させると同時に、企業の発展を支援し、市民の生活をより便利なものにすることができるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News