【7月25日 CGTN Japanese】最近は気温の高い日々が続き、エアコンの負荷が増大する一方です。高温に対応するため、中国の多くの都市で「地域集中冷房」の構築を探っています。

 高温警報が続く南部の広州市(Guangzhou)で、今まさに夏休みの入館者のピークを迎える広州図書館では、毎日数万人の入館者が訪れます。涼しさを保つために、図書館の100以上の吹き出し口は朝9時から夜9時まで運転を続けています。しかしながら、このような長時間の継続的な冷房は、一台一台のエアコンによるものではなく、冷水パイプシステムを利用しています。

 広州図書館の責任者によると、コールドステーションから供給された2本の冷水パイプは、引き込み時には2度前後の一定の温度を保ち、排水時は7度前後で、全体の温度差は4度以上になります。冷水の購入費用は自分たちでクーラーを設置するより遥かに安く、同時に大幅な節電も可能だということです。

 冷水が出入りする2本の水道管にとポンプを組み合わせれば冷房が供給できるようになります。冷水は、図書館から1キロも離れていないコールドステーションから来ています。広州市のエネルギー会社によると、夜間の電気料金の安い時間帯に一定量の氷を作っておき、昼間必要な時に温水を入れて、氷を溶かします。水温が下がったら、ポンプでユーザー側に送られ、ユーザーのエアコンシステムを冷却するという仕組みです。

 広州市では夏季、夜間0時から早朝8時までの割安電気料金は0.19元(約3.8円)/キロワット時で、昼間のピーク時間帯の価格は1.63元(約32円)/キロワット時です。同社では8倍の料金差を利用して、夜間にできるだけ多くの氷を作り、昼間は冷却用の水として周辺の地下鉄や劇場、オフィスビルなどに提供しています。この集中冷房モデルは、冷房効率が優れている上に大幅な節電が可能なことから、「スーパークーラー」と呼ばれています。現在、海南省(Hainan)の三亜市(Sanya)、広東省(Guangdong)の深セン市(Shenzhen)、山東省(Shandong)の済南市(Jinan)などを含む中国の多くの地域でこの集中冷房モデルの利用が試みられています。

 一方で、業界関係者は、このようなプロジェクトは有形固定資産投資であり、投資回収サイクルが長いと指摘しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News