【7月23日 AFP】ウクライナ軍関係者は、ロシア支配下クリミア(Crimea)半島の弾薬庫を22日に攻撃したことを認めた。攻撃により現場では爆発が起き、周辺住民は避難を余儀なくされた。

 クリミアで「首長」を名乗っているセルゲイ・アクショノフ(Sergei Aksyonov)氏はテレグラム(Telegram)に、「敵」の無人機攻撃により半島中部のクラスノフバルジースキー(Krasnogvardeisky)地区の弾薬庫が爆発したと投稿。現場から半径5キロ以内の住人に避難を命じたとしている。

 同氏は損害は軽微としているが、SNSで拡散している動画には、巨大な煙が立ち上っている様子が捉えられている。

 地元当局は4人が病院に搬送されたと発表した。詳細については明らかにしていない。

 ウクライナ軍関係者は「一時的な占領下にあるクリミアの軍事施設への攻撃はウクライナ軍によって行われた」とし、攻撃に関与したことを認めた。

 同国大統領府が公開した、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領の21日の演説のテキストには「目標はクリミアの奪還」との言葉があった。大統領はまた、クリミアとロシア本土を結ぶクリミア橋についても「攻撃目標」だとし、「中立化」させることを望むと述べている。(c)AFP