【7月25日 Xinhua News】中国の鉄道車両大手、中国中車(CRRC)傘下で吉林省(Jilin)長春市(Changchun)に本社を置く中車長春軌道客車(中車長客)で21日、9月に開催される第19回アジア競技大会(杭州大会)向けのスマート高速鉄道列車「復興号」がラインオフした。

 列車は浙江省交通投資集団が取得し、大会専用列車として杭州(Hangzhou)と寧波(Ningbo)、温州(Wenzhou)、金華(Jinhua)、紹興(Shaoxing)、湖州(Huzhou)などを結ぶ。8両編成で営業時速は350キロ、定員は578人。

 車体は大会カラーの「レインボーパープル」を基調とし、貫通扉やガラスの仕切り、荷物棚などに大会エンブレムやキャッチフレーズなどをあしらい、スポーツと浙江省を流れる銭塘江の波を組み合わせた装飾を施している。

 車内には気圧と温度の自動調節、5G(第5世代移動通信システム)環境とWiFiネットワークを完備。バリアフリー設計によりアジアパラ競技大会の選手や幅広い乗客に利便性を提供する。生体工学に基づく構造を採用することで列車の空気抵抗を大幅に低減し、軽量化と省エネ技術により1編成当たり年平均約180万キロワット時を節電できる。(c)Xinhua News/AFPBB News