【7月11日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は10日、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟に向け国内で承認手続きを進めることに同意した。ハンガリーもまだ同意していないが追随する姿勢を示しており、スウェーデンの加盟に向け大きく前進した。

 エルドアン大統領はこの日、NATOのイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長、スウェーデンのウルフ・クリステション(Ulf Kristersson)首相とリトアニアの首都ビリニュスで11時間にわたって協議した。

 しかし、翌11日から同地で開かれるNATO首脳会議を控えた3者協議の末、土壇場で認識の違いを解消。協議終了後に出された声明には、スウェーデンはトルコとの間で貿易および反テロ対策での協調を促進させることを誓約したと明記。トルコのEU加盟手続き加速化に向けても「積極的に支援する」としている。

 ストルテンベルク氏はトルコの方針転換を受け「歴史的な一歩」と称賛。クリステション氏は「スウェーデンにとって良い日」になったと歓迎した。

 ハンガリーのオルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相は、エルドアン大統領がスウェーデンのNATO加盟を認めるなら追随するとしている。(c)AFP