【7月10日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は10日、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟について、長年停滞しているトルコの欧州連合(EU)加盟交渉が再開すれば支持すると述べた。

 11日からリトアニアで開催されるNATO首脳会議に出席するエルドアン氏は、テレビ放送された出発前のインタビューで、「まずトルコのEU加盟への道を開いてほしい。そうすればわれわれは、フィンランドに対してそうしたように、スウェーデンの(NATO加盟への)道を開くだろう」と述べた。

 またエルドアン氏は、9日にジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領と電話会談を行った際にも、この要求を伝えたと明らかにした。

 トルコは1987年、EUの前進である欧州共同体(EC)に加盟を申請し、99年に加盟候補国になった。2005年に正式な加盟交渉が始まったものの、トルコの人権侵害問題をめぐり16年に交渉が中断された。

 エルドアン氏は、「一つの事実を強調したい。トルコはEUの門前で50年間待ち続けている。NATOのほぼ全加盟国がEU加盟国だ。私は今、トルコを50年以上待たせているこれらの国々に呼び掛けている。そして(リトアニアの首都)ビリニュスでまた呼び掛けるつもりだ」と述べた。(c)AFP