【7月6日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は5日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は7-5、6-4、6-3でワイルドカード(主催者推薦)のアーサー・フェリー(Arthur Fery、英国)を下し、初戦を突破した。

 昨年はロシアのウクライナ侵攻を受け、他のロシアとベラルーシの選手と共にウィンブルドン出場を禁じられていたメドベージェフは、「きょう受けた歓迎はそんなに頻繁に感じられるものではない。非常に胸を打たれた」と話し、大会に戻ってきたことを喜んだ。

 第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は最終セットのタイブレークまでもつれる大接戦の末、ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を3-6、7-6(7-1)、6-2、6-7(5-7)、7-6(10-8)で破り、優勝2回のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)との注目の2回戦に駒を進めた。

 試合は前日の雨の影響で2日がかりで行われ、計4時間近い大激戦となった。地元期待のマレーとの試合は6日に行われるため、素早い回復が必要となるチチパスは「誰も自分を応援してくれるとは思わないが、初めての経験ではない」と話した。

 第6シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)は7-6(7-4)、6-3、6-2でワイルドカードのジョージ・ロフハーゲン(George Loffhagen、英国)を退け、初のウィンブルドン初戦突破を果たした。

 2016年大会準優勝で、現在世界ランキング849位のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)はデニス・ノバク(Dennis Novak、オーストリア)を4セットで下し、ウィンブルドンで4年ぶりの白星を挙げた。(c)AFP/Dave JAMES