【7月5日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は3日夜、連日続く暴動で破壊・略奪行為を働いて拘束された未成年者について、保護者に略式手続きで罰金刑を科す意向を示した。

 司法省によると、6月30日から続く暴動で拘束した約4000人のうち、1200人以上は未成年者となっている。

 マクロン氏は、パリで警察官と面会し、職務遂行への謝意を表すとともに、子どもを管理できない保護者を速やかに罰する意向を示した。仏紙パリジャン(Le Parisien)によると、マクロン氏は「(未成年の)初犯については、家族に略式手続きで罰金刑を科す方法を見つける必要がある」と語った。

 フランス刑法227-17条では、「正当な理由なしに法律上の義務を怠り、子どもの健康、安全、道徳性、教育を損なう」保護者には、3万ユーロ(約470万円)以下の罰金刑と2年以下の禁錮刑が科されると規定されており、保護者に罰金を科すことは既に可能となっている。(c)AFP