【7月4日 CGTN Japanese】中国海軍の病院船「平和の方舟」が3日、中国東部の浙江省(Zhejiang)舟山(Zhoushan)を出航し、「和諧使命2023」と名付けられた任務を遂行するため、キリバスやトンガなど5カ国に向かいました。「平和の方舟」が「和諧使命」任務を遂行するのは9回目で、中国海軍の艦艇が初めてキリバス、ソロモン諸島を訪問し、人道主義医療サービスを展開することになります。

 任務計画によると、「平和の方舟」はキリバスのタラワ港、トンガのヌクアロファ港、バヌアツのポートビラ港、ソロモン諸島のホニアラ港、東ティモールのディリ港に寄港し、寄港するたびに船上診療と医療隊の巡回診療という形で7日間の医療サービスを展開し、現地の住民や中国機構の職員、華人・華僑を対象に、無料診察をすると共に、訪問先での交流やセミナーなどを行う予定です。

「和諧使命2023」任務を遂行する海上病院船には中国の海軍軍医大学を主体とした126人の医療スタッフが搭乗しています。海上病院船には26の臨床部門と7つの補助診察科が開設されており、一般外科、整形外科、産婦人科、耳鼻咽喉科および眼科など各種検査・治療および40種余りの手術を行うことができます。また、同船には1機の艦載救護ヘリコプターが搭載され、迅速な救急活動を展開する能力を備えています。

「平和の方舟」は中国が自主設計・建造した初の遠洋病院船です。2008年から同船は「和諧使命」任務を遂行するために、何回も海外に赴き、人道主義医療サービスを展開し、これまでに43の国と地域を訪れ、延べ25万人余りの診療を行い、1500回以上の手術を実施し、航行距離は延べ26万カイリを超えたということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News