【6月28日 CNS】広西民航産業発展有限公司(Guangxi Civil Aviation Development、以下、航発公司)は6月9日、近年同社が「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」加盟国の7か国への国際貨物航路を開設したと発表した。今年1月から5月まで、上記路線の貨物総輸送量は南寧(Nanning)国際航空貨物と郵便の取扱量の60.4%に達した。これにより、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)はRCEP加盟国との経済貿易協力の深化を効果的に後押ししてきた。

 最近、RCEPはフィリピンで正式に発効し、RCEPの完全発効を遂げた加盟国は15か国となった。中国とフィリピンは海上の隣国であり、長い間貿易関係を築いてきた。近年、広西は東南アジアへの交通の要所としての地理的優位性を最大限に活用し、中国とフィリピンの経済貿易協力において重要な役割を果たしてきた。今年4月、フィリピンのドリアンは南寧呉圩国際空港(Nanning Wuxu International Airport)口岸(通関地)を通じて中国の人びとの手に初めて渡った。

 現在、航発公司は南寧とフィリピンのマニラ、ダバオ、セブの三つの直行国際貨物航路を開設した。輸出貨物は越境ECの商品が主力であり、その輸入貨物は主にシーフードとなっている。2022年1月から2023年5月まで、これら三つの国際貨物航路の貨物総輸送量は1万9641.4トンで、南寧国際航空貨物と郵便の取扱量の19.3%を占めている。

 以上は南寧とRCEP加盟国間の円滑な経済貿易の「エアコリドー(航空回廊)」の1つの縮図にすぎない。航発公司によると、現在同社はタイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマーなどのRCEP加盟7か国への国際貨物航路を開設した。2022年1月から2023年5月まで、これらの国際貨物航路の貨物総輸送量は南寧国際航空貨物と郵便の取扱量の71.8%を占めている。

 円滑な物流ルートのおかげで、今年の1月から4月まで、広西のRCEP加盟国への輸出入額は1192億1000万元(2兆3614億円)で、前年同期比で107.9%増加し、同期間の広西の対外貿易の成長を43.7ポイント押し上げた。

 次のステップでは、航発公司はRCEP政策の恩恵を積極的に活用し、民航広西安全監督管理局や南寧呉圩国際空港税関とのコミュニケーションや、空港の関連部門との協力を強化し、南寧国際航空貨物ハブの建設を加速し、「南寧チャネル」を着実に拡大させる計画だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News