【6月22日 AFP】元男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer)氏(41)は21日、先日の全仏オープン(French Open 2023)でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が男子歴代最多の四大大会(グランドスラム)通算23勝目を挙げたことについて「信じられない」偉業だと称賛した一方、ジョコビッチが史上最高の選手であるかについては言葉を濁した。

 自身は昨年引退するまでにグランドスラム通算20勝を挙げたフェデラー氏は、ドイツ・ハレ(Halle)で開催中のテラ・ウォルトマン・オープン(2023 Terra Wortmann Open)で、「ノバクは信じられないようなことを成し遂げたと思う」と話しつつ、 史上最高の選手を選ぶのは「難しい」と語った。

「ボリス・ベッカー(Boris Becker)のように17歳でウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で優勝するのと、ノバクのように36歳で全仏オープンで優勝するのはどちらの方が難しいのだろうかと友人にも聞いたんだ」

「でも分からない。テニスファンにとっても、選手にとっても素晴らしい時代ではある」

 ハレ大会はフェデラー氏が現役時代に最多10回の優勝を果たした大会で、この日は「ロジャー・フェデラー・デー」と銘打たれた中でゲストとして登場。センターコートで1時間以上かけてサインを書いたり、自撮りに応じたりしたが、炎天下でのプレーは寂しくないという。

「もちろん、もう一度経験したいことではある。でも、自分の体がこのレベルでやれないことが分かっている以上、コートに出る必要は感じない」 (c)AFP