カタールが人種差別の疑い否定、NZ戦中止受け発表 サッカー
発信地:パリ/フランス
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【6月21日 AFP】19日にオーストリアで行われたカタール対ニュージーランドのサッカー国際親善試合で、ニュージーランドの選手がカタールの選手から人種差別を受けたとして試合が途中で中止になった件について、カタール側が20日、差別を否定した。
問題の試合では、ニュージーランドが1-0でリードしてハーフタイムに突入する直前に、同代表のマイケル・ボクソール(Michael Boxall)が人種差別を受けたと主張し、後半のピッチに戻らなかったが、カタールサッカー協会(QFA)とユスフ・アブドゥリサグ(Yusuf Abdurisag)は疑惑を否定し、アブドゥリサグは自分自身が差別発言の被害に遭ったと強調した。
協会は、アブドゥリサグは「侮辱的、あるいは差別的な発言はしていない」と主張。選手本人も「自分が相手選手からの人種差別的な暴言の標的になった」と話し、「同じその選手が、不快な言葉を使ったと自分を非難し、試合が中止になったことに非常にショックを受けている」と述べた。
同日には、同じくオーストリアで行われたU-21のアイルランド代表とU-22のクウェート代表の一戦でも、アイルランドの選手が対戦相手から人種差別的な言葉を受けたとして、試合が途中で中止されたが、こちらもクウェートサッカー協会(KFA)が差別を否定。試合が中止になったのは両チームのプレーが荒くなっていたためで、「主審は70分、選手をけがのリスクから守るために試合を止めた」と主張した。(c)AFP