【6月20日 AFP】19日にオーストリアで行われたサッカー国際親善試合で、ニュージーランドの選手が対戦相手のカタールの選手から人種差別を受けたとして、試合が途中で中止になる出来事があった。

 ニュージーランドは1-0でリードしてハーフタイムに突入する直前に問題の出来事があったと主張し、後半のピッチに戻らなかった。

 同国サッカー協会(NZF)は公式ツイッター(Twitter)で、「マイケル・ボクソール(Michael Boxall)が前半にカタールのある選手から人種差別を受けた。公式な対応が何もなかったので、チームは後半は出ないことにした」と説明。NZFのアンドリュー・プラグネル(Andrew Pragnell)最高経営責任者(CEO)も、協会として選手たちの行動を「全面的に支持する」とコメントを発表した。

 一方、カタールのカルロス・ケイロス(Carlos Queiroz)監督は、同国のスポーツチャンネルALKASSに対し、選手2人による口論があったとしつつ、審判を含め問題の内容を実際に聞いた人はいなかったとコメント。国際サッカー連盟(FIFA)が調査することを期待すると述べた。

 同日には、同じくオーストリアで行われたU-21のアイルランド代表とU-22のクウェート代表の一戦でも、アイルランドの選手が対戦相手から人種差別的な言葉を受けたとして、試合が途中で中止された。(c)AFP