【6月21日 CNS】中国共産党天津市委員会は6月1日の記者会見で、「北京市-天津市(Tianjin)-河北省(Hebei)」地域の連携強化のために、天津港の海運機能を強化する方針を打ち出した。天津港、北京空港、陸上輸送拠点の共同開発を推進し、河北港とも役割分担することで、北京、天津、河北地域に世界クラスの港湾拠点を共同で建設するとしている。

 天津港は、巨大経済圏「一帯一路(Belt and Road)」の陸と海の交差点であり、国際ハブ港でもある。長年にわたり、天津は環境に配慮した港湾の建設を加速させ、目覚ましい成果を上げてきた。

 天津市発展改革委員会によると、天津市は港湾・産業・都市の一体化を加速し、天津港の世界トップクラスとなるハブ拠点化を目指している。そのために伝統的なコンテナターミナルを自動化するなどして港湾インフラのレベルを高め、集配システムを最適化するほか、二酸化炭素(CO2)の排出を低減する「低炭素港」を作り上げ、「一帯一路」のサービスを強化するとしている。

 次のステップでは、天津港は北京にとって便利な港湾となり、北京の空港、陸上港との輸送接続を強化する。

 さらに、北京-天津間のコンテナ鉄道列車の本数を増やし、天津港からの自動車、部品の輸出を促進していく。天津港と河北省の各港湾の協力も深め、天津港と河北各港の役割分担を最適化し、世界クラスの港湾群を建設するとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News