【5月26日 AFP】1997年シーズンのフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)でドライバーズ選手権を制したジャック・ビルヌーブ(Jacques Villeneuve、カナダ)が、妻の出産が間近であることなどを理由にルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2023)を欠場すると、所属チームが25日に明らかにした。

 現在52歳のビルヌーブは、フロイド・ヴァンウォール・レーシングチーム(Floyd Vanwall Racing Team)から出場予定だった。しかし、チーム代表がモータースポーツ専門の仏週刊誌AUTOhebdoに説明したところによると、諸事情で十分な距離を走行できていないことに加え、妻が数日中に出産予定であるという二つの理由で出場しない方が得策と判断したという。

 2007年と2008年にルマン出場経験があるビルヌーブは、今季からFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦し、ここまで3戦を終えて厳しいスタートを切っている。

 100周年の節目を迎える今年のルマン24時間では、ビルヌーブの代わりにフランス人ドライバーのトリスタン・ボーティエ(Tristan Vautier)が、同胞のトム・ディルマン(Tom Dillmann)とエステバン・グエリエリ(Esteban Guerrieri、アルゼンチン)とともにマシンを駆る。(c)AFP