【5月25日 AFP】英国のジェームス・クレバリー(James Cleverly)外相は24日、訪問先のブラジルで、同国は「より大きな声」を持つべきだとして、国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国入りを支持する考えを表明した。

 英外相として9年ぶりにブラジルを訪問したクレバリー氏は、首都ブラジリアでの記者会見で、「世界のパワーバランス」は南に傾いていると述べ、「これは国連(UN)をはじめとする国際機関で反映されるべき現実だ」と指摘した。

 中南米最大の経済規模と人口を持つブラジルは長年、常任理事国入りを求めてきたが、これまでは現在の常任理事国である英国、米国、フランス、ロシア、中国が阻止してきた。

 英国のリシ・スナク(Rishi Sunak)首相は今月、アマゾン(Amazon)熱帯雨林の保護活動を進めるブラジルの基金を通じ、1億ドル(約140億円)以上の支援を行うと発表している。(c)AFP