【5月22日 AFP】伊ローマで21日、環境活動家が名所「トレビの泉(Trevi Fountain)」の水を黒く染めた。

 気候変動の抑制を訴える環境保護団体ラスト・ジェネレーション(Last Generation)のメンバーが抗議行動の一環として噴水に入り込み、植物由来の炭塗料を流した。活動家はその後、警官に泉から連れ出され拘束された。

 イタリア北部エミリアロマーニャ(Emilia Romagna)州では先週、36時間で6か月分の雨が降り洪水が発生し、14人が死亡した。活動家らは、洪水は気候変動危機が顕在化したものだと主張している。

 ラスト・ジェネレーションは、使用した液体は噴水には無害としている。ただ、ローマのロベルト・ガルティエリ(Roberto Gualtieri)市長は、「一度噴水を空にし、30万リットルの水を廃棄する必要がある」とし、清掃には時間と労力がかかると語った。

 映像は21日撮影・提供。(c)AFP/Ella IDE