【5月22日 AFP】イタリアのジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)首相は21日、洪水に見舞われ、14人の死者が出ている同国北部エミリアロマーニャ(Emilia Romagna)州の被災地を視察した。メローニ氏は、広島で開催された先進7か国(G7)首脳会議(サミット)を途中で切り上げて帰国していた。

 メローニ氏は、被災者やボランティアと握手したり、言葉を交わしたりした。国営イタリア放送協会(RAI)の映像には、住まいを失った人々に食料を提供している住民に「素晴らしい行いだ」と声を掛ける様子も捉えられている。

 州内の一部地域では、36時間で半年分の降水量を記録。被害が拡大し、穀物の他、アプリコットやチェリーなど果物の栽培農家も被災した。

 州当局によると、当初約3万6000人が避難を余儀なくされていたが、そのうち約1万人が帰宅。多くの地域で雨はやんだが、警報は22日まで延長された。

 メローニ氏は23日、緊急支援金の拠出に向け閣議決定を目指すとみられている。(c)AFP