【5月19日 AFP】英財務省は18日、昨年9月に死去したエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の国葬関連費用が推計1億6170万ポンド(約278億円)に上ったと明らかにした。

 エリザベス女王の国葬は昨年9月19日に執り行われ、各国の元首や王族が大勢参列。大規模な警備態勢が敷かれた。ロンドンの国会議事堂とスコットランド・エディンバラで行われた一般弔問でも、女王のひつぎを一目見ようと数十万人が列を成し、警備などの費用がかさんだ。

 ジョン・グレン(John Glen)財務省主席政務官は支出について、最も多かったのは警備を担当した内務省で7370万ポンド(約127億円)、続いてデジタル・文化・メディア・スポーツ省が5740万ポンド(約99億円)、スコットランド自治政府が1880万ポンド(約32億円)だったと議会宛ての書面で説明した。

 グレン氏は「昨年9月8日のエリザベス女王死去とそれに続く服喪期間は、国家にとって非常に重要な時だった」「政府の優先事項は、常に国民の安全と安心を確保しつつ、国葬関連行事を適切な品位を保って円滑に進めることだった」と述べた。(c)AFP